今回お話するテーマは、「もっと知りたい特殊な業務用冷蔵庫の話」についてです。
もっと知りたい特殊な業務用冷蔵庫の話について
馴染みのある冷蔵庫だけではなく、特殊な冷蔵庫のお話も出来ればと思います。
冷凍冷蔵庫って何ができるの?
業務用の冷凍冷蔵庫とは、例えば冷蔵庫の扉が4枚あるとします、
その中で2枚分は冷蔵庫、もう2枚分は冷凍庫として機能しています。
(冷凍冷蔵庫の写真)
名前のとおりですが、冷凍庫と冷蔵庫どちらの機能も持ち合わせたものが冷凍冷蔵庫となります。
4枚の扉の内、1枚だけ冷凍庫の仕様になっているものがあったり、
6枚扉のうち、4枚が冷凍庫、残りが冷蔵庫の仕様になっているものもあります。
縦型・横型それぞれございます。
業務用冷凍冷蔵庫のメリットとして、
少ないスペースで冷蔵庫と冷凍庫の機能を持ち合わせているため、
小さなスペースの厨房で活躍することが多いです。
急速凍結庫って何ができるの?
急速凍結庫とは、生鮮食材、加工済みの食材、パン生地、麺類などを急速凍結します。
急速に冷やす、すばやい凍結は細胞の破壊を出来る限り防ぎます。
細胞の破壊を出来る限り防ぐことによって鮮度を保つ効果があります。
(急速凍結庫の写真)
→ 急速凍結庫のラインナップを見る。
また、一般的に変色しやすい温度帯が -2度~-5度と言われていますが、
急速凍結で一気に低温(-20度)に冷やすことができるので、
変色に効果的と言われています。
恒温高湿庫って何ができるの?
高湿庫とは、食材に適した温度で保存が可能な高性能な冷蔵庫です。
ホテル、旅館、レストラン、カフェ、焼肉店、寿司店、ベーカーリーショップ、うどん・蕎麦店
ラーメン店、惣菜店、スーパーマーケット、居酒屋などの業態にオススメです。
(超鮮度高湿庫の写真)
ひとつシリーズをご紹介させていただくと、
福島工業で発売している、超鮮度高湿庫は、4室独立で温度が管理でき、
さらには湿度の保持も可能です。
そして、庫内はほとんど無風状態で空気の対流が少なく、
菌の移動や食材の酸化が少ないことがメリットです。
安定した食品保存が必要な業態の方にオススメです。
特殊冷蔵庫はどうった時に使われるの?(パススルー、ドロワー、ネタケースなど)
牛乳冷蔵庫をご存知ですか、かなり特殊な業務用冷蔵庫です。
例えば給食センターなど大量の牛乳をカートン単位で保冷したいときに
さらには、大型の食品加工場などプレハブ冷蔵庫は作れないけど、大きなコンテナ単位で保冷したいときに
また、ビールや飲料を容器ごと保冷し、突然の宴会や仕出しに対応するときに便利です。
ドロワー冷蔵庫とは、簡単に言うと引き出し付きの冷蔵庫です。
(ドロワー冷蔵庫の写真)
ドロワー冷蔵庫では、調理済みの食材やネタなどを食材別に分けて入れることで管理も簡単です。
例えば、寿司ネタやステーキ肉などの保冷でよく使われています。
他にも洗い場と冷蔵庫が一体化した舟型シンク付きコールドテーブルや、
ネタケースと一体化し、魚介類の提供が見せながら出来るネタケース一体型のコールドテーブルなど、
まだまだ業務用冷蔵庫は奥が深いのであります。
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